どんな時代、どんな場所にも光があり、そして影がある。 縦横無尽に引き伸ばされたキャンバスに抽象画を描きつづける巨人、それは不毛なひとり相撲か否か。
広い宇宙の片隅で暗闇にボールを投げ続けるように、客の来ない寿司屋も毎朝魚を仕入れる。 それはもはや商売ではない、根拠のない使命感、名もなき欲望、孤独なラジオ体操、きまぐれオレンジ療法・・・なんでもいいけど、陽の当たらない芸術家にもドラマはあった。